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夢日記について

遥か昔、自分がまだ高校生だった頃に3ヶ月くらい夢日記をつけてた時期があった。

きっかけはネットで見かけたとある記事で、その記事によると夢日記をつけることで「明晰夢」を自在にみられるようになるとあり、これを見てみたいと思ったこと。

明晰夢ってのは「これは夢だ」と自覚した状態でみる夢のことで、この夢の中ではその自覚ゆえに自分の好きな夢を見ることができたりする…らしい。

で、実際3か月ちょいだけど夢日記をつけてた頃に結構面白い経験をしたから、その頃のことを書いておこう。

 

 

夢日記のつけ方

目が覚めたら可能な限りすぐ見ていた夢を何かに記録する。自分は携帯のメモ帳を使ってた

記録についてはストーリーが思い出せない場合、断片的な情報でも、なんなら単語だけでもOK

とにかく起きたら即夢を記録する習慣をつける 。夢の記憶は揮発性がとても高い。

 

夢日記をつけ始めてからの過程

次に、自分が夢日記をつけ始めてからの変化について覚えてる限り書く。

その頃夢日記とは別に「夢日記をつけることによる影響を記録する日記」もつけてたから結構正確な記録だと思う。

 

開始~2週間くらい

夢日記の影響は良くも悪くもまだなし。

夢を見る日も見ない日もあり、目が覚めても夢の内容は単語でしか記録ができない。

例えば「赤、知ってる町、駄菓子屋」みたいな。

印象の強い夢は当然よく覚えてたりするけど、それはだれでも同じだろうし夢日記は関係なさそう。

そして当然明晰夢もなし。

 

2週間~1ヵ月

夢を見る日が多くなる。(実際には頻度は変わらず、起きた時に夢の記憶が残りやすくなってたのかも)

夢の内容も、単語じゃなく断片的な光景の寄せ集めのように記録できるようになる。

例えば「赤黒い空の下、自分と友達数人は大きな鳥の背中に乗って、上空から(実際とは全く違う)地元の町を眺めている。〇〇のあたり。」みたいな。

この頃、夢日記をつけるコツとして、「なるべく簡潔な文章で光景をまとめる事を意識する」ってのが重要だと気づく。長い文章だと打ってる傍から夢の内容を忘れるので。ただ寝起きなので頭が働かずよく文章が意味不明になってた。

とにかく、夢日記は時間との勝負。

明晰夢はあいかわらずなし。

 

1ヵ月~2ヵ月

夢を見る頻度がさらに上がり、1週間に5~6日は夢を見るようになる。

この頃から急速に夢の記憶がしっかりと残るようになり、その日見た夢を長い1本のストーリーとして思い出せるようになる。

例えるなら、記憶の種類が「数秒の映像の寄せ集め」から「長編映画」になるかんじ。

ただし「夢の始まり」はいつも思い出せない。気づいたら「その状況の前提をぼんやりと理解している状態」からストーリーが始まってるかんじ。

夢日記の内容は、覚えている内容を全部記録しようとすると超長くなるので、ストーリーをかいつまんで書くようになる。

例えば「夜、廃墟の秘密基地のようなところで友達と遊んでる→大きな鳥が窓からやってきて、助けを求める→鳥に乗って地元の町の上空まで行く、そこだけ空が赤黒く〇〇山の形がいつもと違う→〇〇駅の近くに鬼達がいるのを見つける。2mくらい。いろんな色→etc」みたいな。(今見るとこれでも十分長いな…)

この頃からは目覚めてすぐに夢日記をつけなくても数時間は夢の内容を覚えていられたし、夢日記を見返すとそれを記憶のインデックスにしていつでもその夢を詳細に思い出せた。

明晰夢は…ぜんぜんなし。

 

2ヵ月~3ヵ月と少し

夢を見る頻度、記憶の定着度に特に変化はなし。

ただしこの頃から夢の現実感みたいなものが強くなった気がする。

夢が現実の世界の記憶と遜色がないくらいに実感を伴った記憶になっていったっていうか。

この頃一度怖い経験をした。いわゆる「現実の記憶と夢の記憶を混同する」経験。

とはいっても

自分「今日おでん食べたい…あーでもおととい食べたかー」

母 「いやおでんなんてしばらくやってないけど?」

自分「え?…あっあれ夢だわ…」

くらいのことだったんだけど、自分にとっては結構ぞっとする経験だった。

ただ記憶の混同もこの一回きりで、それ以降は全くなかった。

ネットなんかでたまに見る「その記憶が夢か現実か分からなくなる」ようなことはなかった。

…そして、結局最後まで明晰夢が見られるようになる気配も全くなかった…

 …

 …

 …

こんな感じ。結構楽しかったのになんで夢日記をやめたのか、理由はなぜか覚えてないけどとりあえず、自分の夢日記は3か月と数日で終わった。たぶん飽きたとかそんなんだと思う。

 

悪夢について

夢日記をつけている時期に数回悪夢を見ることがあった。

悪夢も他の夢と同じくらい記憶に残っていた&現実感があったけど、

①自分は元々悪夢を見ると結構自力で起きられた(やばい!って強く思うとすぐ起きる)

②ホラー映画が好きなので悪夢を見てもなんか得した気分になれた

等の理由でそんなに嫌じゃなかった。そりゃ見てる最中は怖いけどね。

ただ、夢日記歴2か月を過ぎたあたりで見た「急に家族が狂う夢」は未だに人生ワースト悪夢で、しかもなかなか起きられなかったからかなりきつかった

 

夢日記のコツ

冒頭にも書いたけど夢日記のコツは何といっても「起床即記録」だと思うけど、それ以外のコツを強いてあげるなら

 

① 強引に夢を見たいなら、「計画的な二度寝」がおすすめ。

自分の経験上二度寝をすると夢を見る可能性がとても高い。

起床時間と、起床時間より45分くらい早い時間の2つ目覚ましをセットしておくと、45分前の目覚ましを止めるためにそこで一度起き、その後45分間計画的に二度寝ができる。 

ただし、もちろん一度起きるとその後の睡眠の質(?)はかなり下がると思うので、十分に睡眠時間が確保できている状態でやったほうがいい。

 

夢日記の文章は簡潔に+記憶のインデックスになるように名詞を多く盛り込む

上でも書いたけど、夢日記は時間との勝負なのでなるべく簡潔に、短い文章を心がける。

それと、夢日記は記録をつけることそれ自体以外に、普通の日記と同じく記憶のインデックスとしての意味もある。その日の日記を読み返したときに詳細にその夢を思い出せるように、名詞(できれば固有名詞)を多く盛り込んだほうがいい。

例えば「自分は左右の道どちらに行くか迷うが、左は嫌な感じがして右に行く」よりも「曇り空、アスファルトのT字路、正面に〇〇薬局、右は広い道、左は狭く雑草が生えている道」の方が後から読んで夢をしっかり思い出しやすい。

 気持ちや雰囲気じゃなく、光景を描写するっていうのかな。

 

夢日記をつけると気が狂う?

最後に。

夢日記をネットで調べると、よく「夢日記をつけると気が狂ってしまう」的な記述があるけど、実際夢日記を3ヵ月ちょいやってみた感想としてはいくら何でも気が狂うってことはないと思う。

ただ夢日記をつけ始めて、夢を「ある程度実感を伴う記憶」にできるようになって以降夢を見るのが結構楽しくなってきてて、これに入れ込み過ぎて現実の生活がおろそかになったりしたらよくないなーとは思った。

あと、もし本当に夢日記をつけることで明晰夢が見られるようになったりしたら、それこそ現実の生活がおろそかになりそうだなーとも。

 

おわり

また外国語関係ないエントリーなのに超長くなった…

外国語以外のエントリーの方が文章の熱量が増すのなんで…

というかそもそも誰が読むんだこんな長文…

何故今日こんなエントリーを書いたかというと、今日からまた夢日記を始めてみることにしたから。

今朝ちょっといい夢を見たのでそれをきっかけに。

今後夢日記についてこのブログで書くことはほとんどないと思うけど、夢日記再開に際して何となく過去の夢日記についてまとめときたいなーと思って書いた!

そんな感じ。

このエントリーについてはまたいずれ補足・追記とかするかも

 

とりあえずおわりー