こうなりゃ多言語話者にでもなるか

話せる言葉の種類が増えれば俺にも友達できるかも

価値観って言語によって定義されてるなって思った話

最近中国語の勉強をしてて、よくタイトルみたいなことを感じる。

言語によって物事の表現や線引きが違うのってあたりまえだけど、外国語を勉強することではじめて実感として母国語を相対的に見られるようになったり、その国の言語を学ぶことを通してその国の価値観に触れられたりすることってあると思う。

 

…なんか上手く言えなくて難しく書いちゃったけど全然難しい話じゃなくて、例えば…

 

日本語だと「歯」と「牙」って結構違うイメージがあると思うんだけど*1、中国語だと両者にそこまで明確な違いがない*2。そういうのに触れて始めて、「あー確かに言われてみれば歯と牙にそこまで明確な差ってないかも、なんで今まで何の疑問も持たずに別のものとして使い分けてたんだろ」って思う、みたいな。

 

あと中国語だとお金や時間を使う際に「花」って字を使うけど、それがどうして植物の「花」と同じ漢字になるのか、日本人としてはよく分からない。*3

日本人にとって「花」っていいイメージの言葉だけど、中国人にとってもそうなんだとしたら、中国人の価値観の根底には「お金や時間を使うことは良いことだ」ってのがあるのかな?それとも花も金も時間も簡単に散ってなくなるものだから、とか?

そういえば以前中国人の友人が「中国人は人をもてなす事が好き」、「日本人と比べて、贈り物はされるよりするほうが好きって人が多い」って言ってたけど、そういうのとも関係するのかな?って思ったりとか。

 

英語でも、例えば "apple" って単語は単にリンゴって意味以外にもいろんな名詞や熟語に使われてて、ぱっと思いつくのでも、

 the apple of one's eye : 〇〇にとってかけがえのないもの

 Adam's apple : のどぼとけ

 The Big Apple : ニューヨークシティの別名

とかある。こういうのを知ると、英語圏の人にとってはリンゴって特別なものなんだなーとか、英語圏っていうか、旧約聖書の創世記の中で禁断の果実が林檎ってされてたからユダヤキリスト教圏ではリンゴが特別視されるようになって、その影響なのかな?とか、日本でも果物の代表=リンゴみたいなところあるけど、こういう海外の影響を受けてるのかなーとか思ったり。

 

最後の例はちょっとずれてる気もするけど…、とりあえず、そういう「あたりまえの価値観」の「あたりまえじゃなさ」みたいなことに気づけたり、言語に組み込まれてる価値観に触れられるとこも外国語学習の面白いとこだなって思いました。

あと「いやそんなに疑問があるならググれよ。たぶん一発でわかるよ。」ってツッコミはやめてください!

 

おわりー

 

*1:「牙」の方が尖っている、獲物をしとめるためのものって印象、とか?

*2:ヒトの口に生えてるやつにも「牙」を使う

*3:もちろん中国語の「花」にもflowerの意味はある