読書感想:『世界の言語入門』
最近本気で雨降りすぎじゃないですか?
なんかここ一ヵ月くらいの日照時間、例年の半分くらいですってよ
しかも今後2週間もおんなじ感じらしい…なんで…やめて…
…
はいでは読んだ本を感想します。
読んだ本
世界の言語入門 - 中川浩一(著)
感想
世界にある言語から90をチョイスして、1言語2ページの制限の中でなんか書く、っていう形式の本。
ある言語のページはエッセイっぽかったり、別の言語のページは文法の説明になってたり、いろんな言語にいろんな角度からスポットを当ててて面白い。
この本にもいろいろへーってなるとこがあった。
例えばアイヌ語。
アイヌ語では、物をカテゴライズする基準に「相手に譲り渡すことができるかどうか」というものがある。さらにアイヌ語には第四人称があったりする。
とかね。どうですか。へーってなるでしょ。
ちなみに第四人称は「引用の中に登場する自分」とのこと。たしかに「引用の中に登場する自分」と「1人称の自分」を分けると説明が分かりやすくなる気がする。
あとは、比較言語学が生まれるきっかけになったサンスクリット語とラテン語の類似のエピソードとかね、面白かった。
あ、あと途中に何度か挟まれる言語学コラムもよかった。
スペイン語/イスパニア語/カスティーリャ語/カタロニア語がなぜ分かれているか、とか、言語人口を測定することの難しさ、とか。
言語学コラムの中で特に印象に残ってるのは、ある言語学者の方がかつて海外滞在中に、現地の人から
人によっては「~人」と「~族(~ tribe)」という言葉を無意識に使い分けているけど、「~族」って表現は上の立場の者が下の立場の者を分けている印象がある言葉なので使わないほうがいい。
って言われたエピソードのとこ。(すみません、もう本を図書館に返却しちゃったので正確な引用ではないです…)
あー言われてみれば確かにそういうニュアンスあるかも、って思って自分の中にある偏見を自戒した。
とりあえずそんな感じの本でした。
読み終えると、あーあの言語もこの言語もやってみたいなーとなれます。
現代ギリシャ語→古典ギリシャ語→ラテン語→サンスクリット語の流れでやってみてー
みたいなね。
なのでよかったらどうぞ。
今日で5日連続更新しましたよ私。誰にも頼まれてないのに。
過去のエントリー調べてみたらそれまでは1年で5エントリーのペースでしたよ。
凄くない?1週間で一年分の更新をかましたわけですよ。
だれも褒めてくれないから自分で自分をほめるわ。えらい!
おわり